そもそもストーリーが不朽ですから
「オリエント急行殺人事件」を先週観に行った。レビューはそこそこ酷評されているが、ワタシは良かった。まず前提として、ワタシは答えを知ってる映画やドラマが大好き。余計な脳みそ使わないで済むし。
レビューには名優の無駄遣いとか、単調とか、いろいろレビューされてるけど…
ワタシはそんなこと、どーでも良い。
このミステリーの真髄は、ポアロが唯一、犯人を酌量した事件であるということ。
ポアロが犯人を知っていながら、善と悪で狭間で悩み苦渋の決断をするシーンである。
ドラマ版、三谷幸喜版、今回、と観て、三者三様のシーンだった。
ドラマ版はポアロの苦渋が滲み出ており、ともすれば不条理に対する怒りも見て取れる。それぐらい暗い。でも好き。
三谷幸喜版は期待に違わず、ハッピーエンド。まぁ、好き。
今回はポアロつまりケネスブラナーがどういう解釈で演技していたか、ではなく…12人の犯人が車中からポアロを見送るシーンにある。とてつもなく、暗く、恨めしいひょうじょ。ひょっとしたら、捕まえて欲しかったのかも…
三者三様のシーンを観ることができ、ワタシは満足である。
ただし、ハイライトは他にあった。
隣で寝まくっていた旦那が、帰り道に「俺は寝てない」と言い張り、その後すぐに「ジョニーデップ出てへんかったな…」と言い放った。それが一番のハイライト。